4人家族になった日のこと

7月に次男が産まれた時のことを日記に書くとツイッターで言ったけど、なんか子供が2人もいると忙しいし、だんだん面倒くさくなってきてしまったからやっぱり書くのやめようかな…と思っていました。
でも今日たまたま、結構話題らしいドラマ「昼顔」を初めて見て、上戸彩さんの夫役の人が泣いているのを見て、やっぱり書こうと思ったので書くことにしました。
「昼顔」を見てなかったのでよく知らないのだけど、上戸彩さんはどうやら不倫をして不倫相手のことをすごく好きになってしまってもう元には戻れない状態みたいです。
夫役の人は、不倫に気付いてるけど気付かないふりをして、それで今まで通りの夫婦でいたいと思っていたけど、上戸彩さんが不倫していることを自ら告白してしまったので、もうそれすらかなわないから泣いていました。


夫とは結婚して5年になるので、もう胸がどきどきするとかはほぼなくなってしまったし、一緒にいるとたまにイライラしてしまうし、5年前とはだんだん色んな事が変わってきているけど、それでもやっぱり大切な人だし、何かあると「この人と結婚してよかった」と思ったりするので、出会えて本当に感謝しています。
だからもし夫に不倫なんてされたら、わたしは人間不信になって人生に絶望して、どうやって生きていったらいいかわかりません。
「昼顔」を見てそういう想像をふとしてしまって、なんか辛い気持ちになったので、それでなぜか次男の出産のときのことをやっぱり日記に書いておこうと思いました。(長い前置き)

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次男が産まれる1時間半前くらいまで、陣痛は約5分間隔でもうすぐ産まれると言われていたけど、長男のときより痛くなかったので笑って会話する余裕もあったほどでした。
その夜は満月でも何でもなかったのに6人も産気づいた人がおり、助産師さんは「わたし1人しかいないのに大変よ!忙しいわ!」とイキイキ話してくれました。
わたしと夫は「6人もいるなんてすごいね…」と、自分たちも産むのに呑気にそんな話をしていた記憶があります。
しかし、だんだんそういう余裕もなくなって、いよいよ陣痛がきつくなってこり、「さあいきんで!」と言われたから一生懸命いきんだのだけど、なんか全然出てこない…。
長男のときは3回いきんだら出てきたのに、今回は何回いきんでも出てこず、どんどんきつくなってきて、もうダメ自分で全然コントロールできません!!という状態のときに急に助産師さんが「ちょっと1回休憩しましょう。赤ちゃんが苦しんでいるから。ちょっといきむのやめて。」と言ってきたのです。
でもこっちはそんなこと言われても本当にそんなの無理!「我慢するなんて無理ーーーーーー!!!!!!!!」と叫んでいきみ続けていたら、助産師さんと先生が「もうこのまま産みましょう」と相談しているのが聞こえて、その後はよく覚えていないけど気付いたら何とか産んでいました。


長男もそうだったのだけど、次男も産まれてすぐに泣きませんでした。
気になって見たら、次男は全身紫色をしており、何か処置を受けてその後すぐに泣きだしたので「良かった…」と思いつつ、紫色をしていたことが少し気になっていました。
「赤ちゃん、少し苦しかったから保育器に行くね。大きかったから(3700g以上あった)お母さんも大変だったね。よくがんばったね。小児科の先生に診てもらって問題なければお部屋に行けるからね。」と説明を受け、そのまま次男とは離れ離れになりました。
昼近くなっても待てど暮らせど何の音沙汰もなく、夫が「聞いてこようか?」と言っていたら、突然ひげのおじさんが入ってきました。
小児科の先生を名乗るその人は、やさしい口調で出産のときの様子をわたしに確認した後、「赤ちゃんですが、しばらく様子を見ていたけど呼吸が早いのが続いている状態です。新生児一過性多呼吸の可能性が高いけど、この病院ではくわしい検査はできないのでNICUのある病院に転院手続きをとろうと思います」と言いました。
わたしには何が何やら、そんな病気?は初耳だったし、すぐに紫色をした次男の姿が脳裏をよぎり、わたしがいきむのを我慢できなかったからこんなことになってしまったに違いない…と、目の前が暗くなって泣けてきました。


結果を先に言うと次男は健康そのもので、数日で退院できる程だったのだけど、無事退院できる日までわたしは毎日自分を責めて泣き続け、ご飯がおいしいという評判だから決めた産院だったのに、そのご飯を楽しむ余裕もなく、とにかくきつい時間を過ごしました。
赤ちゃんがいないのに産院に入院しているというのは、暇で虚しいのだとその時初めて気付きました。
夫は「信じて待つしかないし、きっと大丈夫だよ。自分を責めたらいけないよ。」と言って、仕事も忙しそうな感じだったけど、どうしても休めない時は半休を使ったりして、病院の手続きや実家と義実家との連絡や調整などを一手に引き受け、ずっと支えてくれました。
わたしはしょっちゅう泣いていたけど、普段涙もろいはずの夫は泣いていませんでした。

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何気ない毎日にまぎれて忘れていたけど、次男の出産を通してまた、「この人と結婚してよかった」という気持ちを思い出しました。
長男も寂しいのを我慢してがんばっていて、わたしは本当に家族に恵まれており、それは本当にありがたいことです。
忙(せわ)しないとすぐにそういう気持ちを忘れてしまうけど、たまには思い出せるように、この気持ちを忘れずに、自戒の意味を込めて日記に残しておくことにしました。
わたし以外の人には全然関係のない話ですが、こうやって書いておけば、いつか誰かの役に立つかもしれない。そんな日が来れば光栄です!